昭和38年に、当病院が枚方市香里ヶ丘の地に設立されてから55年間、地域周辺の医療に携わってまいりました。その間、増改築も行いましたが、老朽化は否めず、
患者様に、より安心、安全な環境の下で治療を受けて頂くべく、平成30年5月、約3年間に及ぶ工事を終了し、香里ヶ丘5丁目に新病院を開設致しました。新たな地で、引き続き、地域密着型完結医療を目指し、地域医療へ貢献してまいります。
新病院では、新たに回復期リハビリテーション病棟を設けました。世界でも類を見ない速さで超高齢化が進んでいる日本において、リハビリテーションの重要性もより一層増しています。急性期の治療は勿論のこと、患者様には専門職による質の高いリハビリテーションを受けて頂き、心身ともに回復し、元の元気な状態になって日常生活に戻って頂くことが願いです。
他の診療科(内科、小児科、外科、人工透析、眼科、皮膚科、歯科)についても、これまで以上に質の高い医療を提供できるよう、すべて専門医が担当する体制を整えました。外科、麻酔科では、常勤を招聘し、手術も随時適応できる体制を取っております。より精密な診断ができるよう、高度な医療機器も導入しました。
当然のことながら、よりよい地域医療の実現には、当病院の質の向上だけでは足りません。関西医大枚方病院、星ヶ丘医療センターなどの公的病院、周辺地域の開業医の皆様との連携・協力をこれまで以上に進め、地域の医療機関が一体となって、地域の住民の皆様に、良質で安心、安全な医療を提供していくため、当病院もその一翼を担ってまいりたいと思います。
また、併設している看護専門学校においては、「生命の尊重」及び「個人の尊厳」という教育理念を基軸とし、深い教養を身につけた人間性豊かな若い世代を医療現場へと送り出すことで、地域医療へ貢献してまいります。
香里ヶ丘有恵会病院が、地域の住民の皆様から信頼されるよう、職員一同努力を怠らず、邁進してまいります。
理事長 松本 豊一郎