香里ヶ丘有恵会病院は昭和34年10月、有沢第2病院として設立され、昭和57年に香里ヶ丘有恵会病院と名称変更がなされました。設立当初から数えますと、半世紀以上の歴史を有することになります。その間、医療情勢が大きく変わる中で、一貫して地域に根差した信頼される医療を継続してまいりました。ただ、この地域の世代や住居環境が新しく変わっていく中で、増改築を繰り返したものの、病院の老朽化は否めず、アメニテイーの面でも、皆様に多くのご迷惑をかけてきました。私どもとしても、いい医療を提供してきたと自負している中で、いい療養環境を提供できないもどかしさを常に感じてまいりました。その中で、数年前より、移転計画が進み、平成30年5月に、香里ヶ丘5丁目に新香里ヶ丘有恵会病院として、新たなスタートをきることになりました。新病院は、最新の施設や医療機器を備えており、患者様に、清潔で明るい医療環境が提供できるものと考えております。診療内容も充実し、今まで以上に、誠実で安心できる医療を提供できるものを確信しております。
今後、日本が高齢化社会を迎えることはご承知の通りです。新しい世代が転入しつつあるとはいえ、この香里ヶ丘の地域も、例外ではありません。この地域のニーズに沿えるよう、急性期医療だけでなく、回復期、慢性期、在宅医療と、包括的な医療が提供できるように、職員一丸となって、努力してまいりたいと考えています。
近年、医療を取り巻く環境は厳しくなりつつありますが、我々の病院は、この地域に必要不可欠なものであり続けると信じています。昭和34年以来の半世紀、さらにはこれからの半世紀、地域密着型の信頼される病院としてあり続けたいと考えています。